ご当地ラーメン_九州

九州はぶれない。

どの地域もベースは豚骨。

博多ラーメンは、日本三大ラーメンの1つといわれている。
(残り2つは札幌・喜多方)

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福岡

久留米ラーメン

九州豚骨ラーメンはここから始まったと言われる。
豚骨が砕けて溶ける程煮込む濃厚スープ。「呼び戻し」といって、作ったスープを使い切らず翌日にその上から材料を加えてつくる方法をとる。
元祖は「三九」という屋台。1947年(昭和22年)に店主がスープを作る過程で煮出し過ぎてしまい白濁させてしまったのが誕生の由来となる。

気になる)元祖南京千両本家(久留米市)

1937年創業。
初代店主が九州初のラーメン屋台で、当時関東で流行していた支那そばと、店主の出身地の名物・長崎ちゃんぽんをヒントに豚骨ラーメンを考案。自家製のちぢれ麺、脂を入れないあっさりスープは創業時から変わらぬ味。屋台と店舗で営業していたが、現在は店舗のみ。

2023年3月来訪。
残念ながら、肉が切れたからと営業時間内に店じまいした直後に到着したため食べられず。

大砲ラーメン 本店(久留米市)

南京千両で食べ損ねたけど、口の中はすっかり豚骨ラーメン。
急遽、近くで開いている店を探して直行。

1953(昭和28)年創業。
創業以来、釜を空にすることなく継ぎ足された「呼び戻しスープ」。

濃厚だけどくどくない。
ザ・正統派豚骨ラーメン!!
美味しかった。

博多ラーメン

豚骨100%で摂った白濁ラーメン。コラーゲンが溶け出したとろみのあるスープ。
麺は極細のストレート麺。
茹で加減は「粉落とし」「ハリガネ」「バリカタ」「ヤワメン」「バリヤワ」等何段階からか選ぶことができる。
チャーシューと刻み万能葱、そして辛子高菜、紅生姜、万能ねぎ、胡麻を好みでトッピングして食べる。

気になる)元祖赤のれん 節ちゃんラーメン 天神本店(中央区)

1946年創業。博多ラーメン文化の草分け。
ラードやメンマ、紅生姜はココが使い始めだとか。

博多一双 博多駅東本店(博多区)

博多駅近で探して入ったお店。
駅から歩いて5分くらい。

細麵で濃厚な豚骨スープ。

たまたま中途半端な時間だったから並ばなかったけど、行列ができる人気店みたい。

長浜ラーメン

一般的な博多ラーメンよりも獣臭い豚骨100%のスープ、福岡市中央区の長浜地区で生まれたラーメン。
「長浜市場」に出入りする人のために、替え玉方式を作られたとされている。また、せっかちな「長浜っ子」のために茹で時間の短い極細麺を使ったとされている。麺の硬さは「やわ」・「ふつう」・「かた」・「なま」、油の量は「なし」・「ふつう」・「べた」から調整可能。長浜市場の労働者がたくさん食べることを前提に、最初は濃い味が特徴で、替玉を入れる2杯目が美味しいと感じる濃度になる。
店の卓上には、白ゴマ、紅生姜、辛し高菜が置かれ自由にトッピングできる。
現在は博多ラーメンとの境目はあいまい。

元祖ラーメン長浜家(中央区)

長浜ラーメンの発祥店といわれる元祖長浜屋(1952年創業)に行ったら、定休日でもないのに閉まっていた。
近くに似たような名前で、行列ができている店があったのでそちらに。
元祖長浜屋の元従業員が出した店のようだけど、微妙に近く紛らわしいのは、なんかあったのかな?と興味をそそる。

細いストレート麺。
そんなに白濁してない。
チャーシューは薄切り系。
メニューはラーメンのみ、500円(2022年11月時点)。

この辺りは他にもラーメン屋さんが密集しているようで、ラーメン文化が根強いのだなぁ、と実感。

大牟田ラーメン(大牟田市)

濃厚な白濁豚骨スープのラーメンと、あっさりとして少し透明感のあるスープのラーメンが共存しており、福岡県内では類を見ないことが特徴。久留米ラーメンとは異なる独自の経路で誕生。

1949年(昭和24年)、「岡山から来た」という電動製麺機を携えた4、5人の素性不明の男たちが、現JR大牟田駅前に屋台を構えたのが、大牟田の豚骨ラーメンの誕生だと言われている。男たちは、1952年、1953年ごろには岡山に帰ったと伝えられる。

老舗のラーメン専門店「東洋軒」の初代・宮川光義は、男たちからラーメン作りを教わった1人で、1951年から屋台で営業を始めている。

佐賀

佐賀市を中心として提供されているラーメン。
久留米ラーメンの発祥店といわれているラーメン専門店「三九」の店主が、佐賀市にラーメン店を開いたことがきっかけ。
これぞ佐賀ラーメンという強い個性はないが、特徴は少し太めのストレート麺で、臭みが少ない豚骨スープ。
また、生卵のトッピングも珍しくない。

らーめん もとむら(佐賀市)

旧店名:一休軒 鍋島店
ルーツは、久留米ラーメンの発祥店といわれているラーメン専門店「三九」。

 

長崎

ご当地ラーメン見つけられず。あるのかな?

熊本

熊本ラーメン

香ばしいニンニクが効いている。

豚骨でも豚頭の部分と鶏がらを使う乳白色のスープ。
じっくり煮込んでいるので乳化して白濁の濃い色をしている。
味はマイルド。麺は中太の硬めのストレート麺。
揚げにんにくのチップや「マー油(ニンニク油)」、コクと風味を醸し出す「千味油」を入れる店もある。
薄切りのチャーシュー、細もやし、ひともじと呼ばれる青葱が載るのが一般的。

博多に比べて明らかに太い麺、鶏ガラを加えてコクはあるがマイルドになったスープなどが特徴。
「こむらさき」「桂花」「味千ラーメン」が、久留米ラーメンに揚げにんにくチップ(焦がしにんにくチップ)を入れて、熊本ラーメンを作ったと言われている。

気になる)こむらさき(熊本市)

1954(昭和29)年創業。
初代の山中氏は戦後、熊本にラーメンを広めた三人衆の一人。

味千ラーメン 本店(熊本市)

1972(昭和47)年創業。
中国行った時、味千ラーメンをやたら見かけて気になっていたら、本拠地は熊本市だった。

復刻ラーメン。
こってり豚骨スープと中太麺。

熊本ラーメン 黒亭 本店(熊本市)

焦がしニンニクががつんと効いた濃厚豚骨スープに中太麵、そして生卵。
食べログの熊本のラーメン屋ランキング1位、そして、このビジュアルに魅かれて、行ってみたかったお店。

お弁当のヒライ 山ちゃんラーメン

熊本の人気弁当屋チェーン、お弁当のヒライにもラーメンが。

お財布に優しい400円(2020年9月時点)。

未)玉名ラーメン

熊本ラーメンのルーツといわれる。
濃厚な豚骨スープと中細麺、焦がしにんにくチップが特徴。
久留米ラーメンの中華そば専門店「三九」が、玉名市の国鉄高瀬駅(現・JR玉名駅)前へ出店したことを契機とする。

熊本市から訪れた山中安敏、重光孝治、木村一は三九の味に感銘を受け、山中はこむらさき、重光は味千ラーメン、木村は松葉軒といった、後に熊本ラーメンの元祖とも呼ばれる店舗をオープンさせることになる

人気店、千龍、桃園。

大分

佐伯ラーメン

醤油豚骨系スープに中太ゆる目の麺が特徴。店によっては豚骨と魚介のダブルスープ(魚介には地元特産のいりこダシを使用)とする場所もある。
大きくとらえると「しょっぱい、油っこい、ニンニクパウダー、コショウ多目、麺ゆる目、スープ少な目」や、トッピングとして、チャーシュー、ゴマ、ネギ、モヤシの中から最低4、5項目が配されると佐伯ラーメンと定義づけられる。

発祥店とされる香蘭は、残念ながら2018年閉業。

藤原来々軒(佐伯市)

なるほど、確かに塩気が強い。
漁業や造船業など外で汗をかく仕事が多いお客さんが多く、味の濃いラーメンが好まれてきたのだとか。

宮崎

豚骨臭はなく、あっさりしているがたれの醤油が濃く感じられる。
博多よりもやや太目の黄色の麺は柔らかめでストレート。
トッピングに通常豆もやしが載る。にんにく醤油を好みの量を入れて食べる。
大きめのチャーシュー、青葱、濃い目に味付けされたメンマが入るのが一般的。お新香が数切れつく店もある。

気になる)ラーメンきむら(宮崎市)

1953年創業。熊本ラーメン三人衆の一人・木村氏が創業。
昭和28年、宮崎市銀天街の一角に久留米ラーメンの流れをくむラーメン店が誕生。

鹿児島

九州において久留米の影響を受けていないラーメン。

豚骨と鶏ガラブレンド。豚骨100%ではなく、鶏がら、野菜、椎茸などからもとるのでしっかり出汁の効いた旨みのあるスープである。

麺はやや多加水で白色で柔らかめ。沖縄の影響を受けた太麺、台湾の影響を受けた細麺の2種類に分類される。
かん水を使わない店も多い。

チャーシューの角切り、茹でキャベツ・細もやしが載るのが特徴。
急須にお茶と自家製の漬物が置いてあることが多い。

気になる)こむらさき(鹿児島市)

昭和25(1950)年の創業で、現存する鹿児島ラーメンで最も老舗。初代は台湾出身で、故郷の味を元に豚肉、鶏ガラ、椎茸ダシを塩で調味。非豚骨だが、豚の旨みと甘みを十分感じる白濁系。

鹿児島ラーメン 豚とろ

チャーシューがウリの豚とろ、本店は天文館。
私は、姶良店でいただきました。

未)串木野まぐろラーメン(串木野市)

鹿児島県いちき串木野市のうち、旧串木野市域で提供されているご当地ラーメンである。

串木野港はまぐろ水揚げ量が多く、遠洋漁業の基地として栄えた港町であったが、漁業そのものが斜陽化していった。2000年頃から市内の飲食店店主や食品関連会社、地元飲食業組合が集まり町のPRとして開発したのが、まぐろラーメンである。

マグロの頭とニンニク、ショウガなどを煮込んだまぐろスープとカツオ、昆布などから白だしを採ってブレンドした醤油ベースのスープを用いる。麺は中細のちぢれ麺。

最大の特徴は、チャーシューの代わりに生マグロのヅケがトッピングに用いられることにある

未)かつおラーメン(枕崎市)

2008年度に町おこしのため、なだ万総料理長の協力、指導の下で商品化。

枕崎産のカツオ本枯節を主体としたあっさりスープ、昆布や野菜やビンタから採った出汁、DHAが入った麺、カツオのヅケやカツオの竜田揚げ、カツオの天ぷらといった各店で工夫を凝らした具などが特徴。

 

全国で食べた「ラーメン」アーカイブ

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