2019年12月某日
朝ごはんを食べにイノダコーヒー本店へ行く。
ここで朝食をとりたくて、ここの近くの宿に泊まったようなものだ。
京の朝食 1480円
ウェイトレスさんに、コーヒーに砂糖とミルクを入れて持ってきていいか聞かれて驚く。
「え?!自分で好きな量入れたいです」
と、思わず言ったけど、入れてきたものを飲むのが京都の風習なら、それに倣えばよかったとちょっと悔やむ。
後で調べたら、客が会話に夢中になってコーヒーが冷め、砂糖とミルクがうまく混ざらなかった事がきっかけとなり、初めから砂糖とミルクを入れた状態でのコーヒーの提供が始められたそうだ。
ここで一緒に来た母と別れる。
航空会社のマイルがまとまって期限切れになるというので、慌てて二人分のチケットに交換した。
この後コロナで気軽に旅行もできなくとは思いもしなかった。
思い切って2往復分のマイルを消化しておいてよかった。
今度、母と旅行できるのはいつになるだろう。
宿に戻り、ちょっとゆっくりして、チェックアウト。
一人になるので、安いゲストハウスに移る。
私のスーツケースだけフロントに預け、最寄りの地下鉄駅まで母を送る。
そして、向かったのは、豆大福で有名な出町ふたば。
列に並び、数々の誘惑を乗り越え、豆大福を1つ買う。
ここまで来て、たった豆大福1つ?と思うかもしれないが、これから食べるお菓子のことを考えると、我慢せねばならぬのだ。
豆大福を1つ買って、そのまま徒歩で次の店へ。
阿闍梨餅本舗満月 本店。
ここでも、阿闍梨餅を1つだけ購入。
なんと、まだほんのり温かい。
これだから本店巡りはやめられないのだ。
すぐにでも、お茶と座ってお菓子を食べらる場所を探さねば。
自動販売機でペットボトルのお茶を買い、google mapで公園を見つける。
朝ごはんが重かったので、お腹は全然空いていない。
冬空の下、公園のベンチに座ってまるで浮浪者のような気分だが、出来立てほやほやの出町ふたばの豆大福と満月の阿闍梨餅という贅沢なおやつを堪能。
そこから今度は徒歩で、下鴨神社へ。
下鴨神社は京都の世界遺産を構築する神社仏閣の一つ、そして、みたらし団子の発祥の地とされている神社だ。
境内にある御手洗池の水泡を模して作られたという説がある。
お参りをすませたら、神社の前にある創業1922年の老舗、加茂みたらし茶屋へ。
もちろん、みたらし団子を食するためだ。
そして、さらに今度はバスに乗って、やきもちを食べるために上賀茂神社へ向かう。
しかし、お目当ての神馬堂は、定休日でもないのに閉まっていた。
もしや、売り切れたのか?売り切れちゃったのか?
神馬堂は、1872年(明治5年)創業の人気の老舗店。
やきもちは、上賀茂名物。「葵餅」とも呼ばれ、粒あんを餅で包み両面をこんがりと焼いたお菓子。
せっかくなので上賀茂神社へお参り。
京都で最も古い神社らしい。
京都滞在中に捧げたお賽銭の総額って、いったいどのくらいだったのだろう。
時刻は13時半、まだまだ時間に余裕がある。
もちろん、昼ごはんを食べる気になるほどお腹に余裕はない。
再度、バスに乗り込み、今宮神社へ。
玉の輿神社といわれるだけあって、若い女性が多かった。
エンターテイメントにとんだ見どころの多い楽しい神社だった。
ここでのお目当てはあぶり餅。
参道には2つの古そうな店が顔を合わせる。
今回は、創業1000年を超える一文字屋和輔へ。
創業1000年超えるとか、さすが京都。
実は、一文字屋和輔は現存する日本最古の飲食店。
平安時代から続いているんです。
京都、しびれます。
やわらかいお餅の焦げた表面の香ばしいところに甘い味噌がからみ美味しかった。
1000年の歴史も美味しいとあっというま。
雨が降り出したので、しばらく雨宿り。
雨が弱くなったところで、前日に泊まった宿に戻りスーツケースをピックアップ。
歩いていけるところにあるゲストハウスへ移る。
しばらく日記を書いたり、ベットの上でゴロゴロして体を休ます。
日も落ちるころ、東寺の夜間拝観へ。
紅葉は終わりかけていたが、カラフルなライトアップで十分楽しめた。
寒かったので行くのやめようかと思ったけど、行ってよかった。
河原町に戻り、デパ地下で半額になった弁当を買い、ロンドン焼きをほおばりながら宿へ戻り、充実した一日を終えたのだった。