【長崎】平戸|寅さんロケ地グルメ

長崎県平戸市が舞台になったのは、第20作『男はつらいよ 寅次郎頑張れ!』。

公開:昭和52年(1977年)
マドンナ:藤村志保
ゲスト:中村雅俊、大竹しのぶ

平戸は、江戸時代、長崎出島ができる前から海外との交易が盛んでした。
もたらされた西洋文化の痕跡を垣間見ることのできる、散策の楽しい街です。

ーあらすじー

とらやに下宿中の良介(中村雅俊)に恋愛指南する寅さん。良介は、振られたと勘違いし、ガス自殺。失敗してとらやの二階を爆破し、故郷・長崎県平戸に帰る。励まそうと平戸にやって来た寅さんは、良介の姉・藤子(藤村志保)に一目惚れ。そのまま居着いてしまう。

― ー ー ー

街の様子は2023年3月、グルメ情報は2018年3月時点のものです。

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浜尾神社/浜尾宮

ガス爆発自殺未遂後、帰郷した良介を追って平戸へ行く寅さん。
濱尾神社でバイをする。

平戸市街地から3kmほど離れた田助地区の港沿いにある神社。
江戸時代には回船問屋が建ち並ぶ港町だった。

海に続く参道が素敵すぎる。

常灯の鼻

寅さんが平戸につくと、失恋中の良介はこの辺りで釣りをして過ごしていた。

松浦資料博物館前

良介の姉、マドンナ藤子の土産店。
お洒落なパン屋になっていた。

松浦史料博物館は、元平戸藩主邸。
この周辺には武家屋敷が立ち並んでいた。

幸橋(オランダ橋)

幸橋ごしに、自転車で走る買付帰りの寅さん。

1669年、木製の橋「幸橋」が架けられる。
1702年、石造の単アーチ橋に。
1984年、改宗復元。

寺院と教会の見える風景

ミサからの帰り道、寅さんと藤子が歩く。

平戸市の代表的な景観。
ザビエル記念教会の尖塔、 その下に正宗寺・光明寺・瑞雲寺の瓦屋根。

 

平戸のご当地グルメ

ごぼう餅

平戸の郷土菓子。
砂糖とうるち米粉から作った餅に芥子の実をまぶしたもの。
黒糖をつかったものが牛蒡に似ているからこの名前で、牛蒡は入っていない。

平戸についてすぐ良介と歩く寅さん。
バックに「ごぼう餅」の看板が立ち並ぶ。
この頃は、ごぼう餅を扱うお店がおおかったのねぇ、と思う。

茶道・鎮信流の茶菓子として、一般の人々の慶事・法事の際のお配り菓子として、食べられてきた。

牛蒡餅本舗 熊屋

1762年創業。

カスドース

カスドースは、安土桃山時代にポルトガルから伝わったとされる、平戸の郷土菓子。
カステラを卵黄にくぐらせ、熱した糖蜜に浮かべ、たっぷりの砂糖をましたもの。
平戸藩門外不出の菓子として扱われ、庶民には幻の存在でした。

平戸蔦屋

1502年(安土桃山時代)創業。九州最古の菓子屋。(日本で現存する11番目に古い菓子屋)
平戸藩主の御用菓子司をつとめていた。

平戸ちゃんぽん

日本三大ちゃんぽんは、「長崎ちゃんぽん」「小浜ちゃんぽん」「天草ちゃんぽん」。

そして、これが長崎に限定した長崎三大ちゃんぽんになると、「長崎ちゃんぽん」「小浜ちゃんぽん」「平戸ちゃんぽん」。
平戸が入ってくるんですねー。

平戸ちゃんぽんの特徴は、唐灰汁を練り込んだ森藤製麺所の麺を用いること。
スープは、鶏がらとあご出汁ベースらしい。

めしどころ一楽 平戸ちゃんぽん

その他の見所

平戸の町並み

「英国商館通り」や「オランダ商館通り」など、城下町の風情が残る。

 

平戸オランダ商館

1609年、東インド会社が設置した東アジアにおける貿易拠点。
現在建っているのは、復元されたもので、中には当時の貿易に関する史料や貿易品などを展示しています。

平戸大橋

平戸島と本土を結ぶ吊り橋の開通は、1977年4月。
映画の公開は1977年5月なので、橋が開通する前ですね。
寅さんは船で平戸に渡っています。