沖縄の郷土菓子 宮廷編 琉球菓子

沖縄には、約450年間の琉球王国時代(1429-1879)に宮廷行事や海外の使節団、薩摩藩の在番奉行をもてなす際に作られていたお菓子があります。

琉球王朝時代に残されているレシピ本「菓子例帳」には、131種の菓子の名前が載っていたそうです。

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ちんすこう(金楚糕)

新垣菓子店 ちんすこう

ラードを溶かし、砂糖、小麦粉を混ぜ焼き型で抜いた菓子。

琉球王家や貴族の間でも祝儀法事といった特別の日以外にはめったに口にすることができないほど珍重されてた。土産として広く知れ渡ったのは1975年の海洋博からだと言われる。

クンペン/コンペン

座波菓子店 くんぺん

王国時代には中国皇帝への献上品として、また王国最高位の巫女が神に供えるためにも用いたという。

花ぼうる

新垣菓子店 花ぼうる

小麦粉、砂糖に卵で作った、硬いクッキーのような菓子。この美しい造形は型抜きではなく、職人が手作業で行っている

王朝時代、日常的に、また祝い事等にも食されていた。
昔は江戸を始め本土でも食べられていた。

センジュコウ(千寿糕)

新垣ちんすこう本舗

ラードで小麦粉をこねた皮に、ゴマ餡を包んで筒形に整え、赤・黄・緑の飾りをつけた焼き菓子。蓮の花をイメージしたと伝えられる彩りのある宮廷菓子。

途絶えていたが、小説「テンペスト」がきっかけで、新垣菓子店が30年ぶりに復活させた。

タウチィチョウ(闘鶏餃)

新垣菓子店

ごま餡と橘餅を、小麦粉にラードを練り込んだパイ生地で半円形に包み、周縁部に餃子のような襞をつけて揚げた菓子。

キッパン/チッパン(橘餅/桔餅)

謝花きっぱん

クニブ(九年母)やカーブーチーなど柑橘類を砂糖で煮詰めた菓子。

冬瓜漬

冬瓜を砂糖で煮詰めたもの。

300年ほど前に中国の福州から沖縄に伝えられたといわれる。冊封使が来島した際の饗応料理、御冠船料理の献立で、菓子・干物・果物など16種の菓子の中にも、橘餅・冬瓜漬が供されている。一般の人も口にできるようになったのは明治以降。

チイルンコウ(鶏卵糕)

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鶏卵をたっぷり使った蒸しカステラ。
橘餅(きっぱん)や赤く染めた落花生をまぶす。ちんすこうの元となったものともいわれる。

こちら、近くのスーパーの沖縄フェアで購入。
新垣カミ菓子店のもの。
また、フェアやってくんないかなぁ。

チンピン

花ぐすく香幸堂
左:チンピン  右:ぽーぽー

生地に黒糖を混ぜて焼き、そのまま巻いて食べるもの。

コーグヮーシ

祭事や法事に欠かせない、いろいろな形(菊、蓮、鯛、鶴亀…)や色がある落雁に似た菓子。

落雁が米などから作ったデンプン粉を使うのに対し、コーグヮーシはもち米を乾燥させた
寒梅粉を使う。

旧暦3月3日の「浜下り(ハマウリ)」の頃だけに作られるコーグヮーシはウズー。

李桃餅(リトウペン)/ももぐぁーし(桃菓子)

小麦粉にラードを混ぜた皮で、ゴマ餡を包む。桃の形を作り、頂をほんのり薄紅で染めて焼く。

マチカジ(松風)

外間製菓所 松風

小麦粉に砂糖と食紅を加えて平たくのばし、
紐を結ぶような形に焼いた赤い煎餅。表面に芥子、またはゴマを散らす。

結納などで使われる“祝菓子”。結び切りの形は人の縁を結ぶという意味、ふりかけられたゴマは子孫繁栄を意味する。

ムーチー

もちの店やまや カーサムーチー(紅いも)

月桃の葉で包んだお餅。

家庭でもよく作られ、中のお餅は、黒砂糖味や紅芋など様々な種類がある。

 

 

下記、情報がなく。どんなお菓子なんだか。

藤尊糕(とうすんこう)

白尊糕(ぱーすんこう)

黄尊糕(ちいすんこう)

桃尊糕

黄米糕

けさちいな:ポルトガルから伝来した南蛮菓子ケイジャーダが原型

あさちあめ

水山吹

丁子餅チョウジモチ:

大巻餅

芋粉餅

汀砂あん:クローブで香り付けしたあんをラード、赤く着色した水、小麦粉をこねた皮で包んでケシをまぶしたお菓子

藤さらさ

粕平

高麗餅 薩摩から?

蘭餅

松風焼餅

有平糖 ポルトガルから?

クジムチ/葛餅
いも葛を練って固めたお菓子

吉野餅:もち米とうるち米を合わせて、臼でついて作る。

 

餅といえば、本土では蒸したもち米を杵臼でついたものですが、沖縄では、もち米を石臼で挽いてできる『もち粉』を水でこねて蒸したものが一般的です。