『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』(田中裕子)のオープニングのロケ地のひとつが臼杵です。
臼杵で寅さんロケ地巡り
オープニング、大分の観光地のいくつかを寅さんが歩きます。
そのうちの一つが、臼杵磨崖仏 満月寺境内 日吉塔のそば。
そして、ポンシュウと啖呵売りをするのが、福良天満宮。
ちょうど店を出していたところに、説明書きがありました。
一度柴又に帰るけど、いつものごとくしょうもないことでおいちゃんとケンカして、再び大分へ。
湯平温泉でOL2組と母を亡くしたばかりの青年と出会います。
30作目『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』は、沢田研二と田中裕子の共演にちょっとドキドキしちゃうの私だけでしょうか。
今回、臼杵に来たのは、ロケ地巡りが目的ではありませんでした。
臼杵は、醤油や味噌の製造で有名。
独特の郷土料理もあって、今回はそれがお目当て。
小手川商店で郷土料理ランチ
小手川商店のみそ汁御膳(花野)です。
小手川商店は、フンドーキン。
1861年(文久元年)創業の醤油屋。
子供の頃、うちのみそ汁はフンドーキンの合わせ味噌だったから、なんかすごく親近感。
臼杵の郷土料理「黄飯」
くちなしの実で黄色く炊き上げたごはん。
見た目はインパクト大ですが、味は特に変わりなく、普通のごはんでした。
江戸時代、貧しかった臼杵藩では、お祝いの席で贅沢な赤飯の代わりに黄飯を作ったのが始まりだと言われています。
当時は、くちなしの実で湿布薬を作っていて、どこの武家屋敷にもくちなしが植えられていたそうです。
黄飯のパートナー「かやく」
黄飯とセットで食べられるのがかやく。
エソなどの白身魚やごぼう、ニンジンなどの野菜と豆腐などを煮こんだもの。
臼杵の郷土料理「きらすまめし」
魚の切り身とおからを和えたもの。
”めし”と付くけど、ごはんは入っていない。
これも、貧しかったゆえの倹約料理。
残った刺身やおろした後の中落ちをおからでかさ増し。
臼杵には他にも「茶台ずし」という郷土料理があるみたい。
シャリの上下にネタ。
ネタは、シイタケ、レンコン、絹さや、タケノコなど野菜が中心。
せっかく臼杵まで来たのにぃ、食べ損ねたぁ、悔しいぃ~っ!
どこで食べられるのだろう。
臼杵は、ユネスコの食文化創造都市に認定されています。
日本で認定されているのは、臼杵と鶴岡のみ(2022年9月時点)。
お土産買うなら臼杵煎餅
小麦粉生地の煎餅に、臼杵特産の生姜を使った蜜を塗ってさらに焼き上げたもの。
400年前、臼杵藩主が江戸参勤交代時の食料として、米・麦・粟・ひえ等を材料に作り上げた保存食が臼杵煎餅の始まりと言われています。
臼杵煎餅を作っているところは複数ありますが、臼杵石仏のとこで製造しているのが後藤製菓。
後藤製菓
創業1919年(大正8年)
蜜を刷毛で一枚一枚塗っているところが見られました。