【宮崎】油津・飫肥|寅さんロケ地グルメ

『男はつらいよ 寅次郎の青春』の中で、蝶子(風吹ジュン)が住んでいたのが宮崎県日南市油津です。
蝶子は、女一人で理髪店を営んでおり、そこに寅さんが転がり込みます。

寅さんが、友人の結婚式で宮崎に来ていた泉と偶然出会うのは、油津から約8kmほど離れたとこにある飫肥城址です。

ここでは、油津・飫肥を中心に、日南の見所をご紹介します。

 

 

宮崎の『男はつらいよ』ロケ地はこちら↓↓↓

【宮崎】男はつらいよ ロケ地
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油津

飫肥藩の城下町の外港であり、飫肥杉の積出しで繁栄しました。
現在も木材製品の取扱いや、カツオ、マグロの漁業基地として県下有数の港です。

堀川運河・堀川橋

堀川運河は、広渡川河口から油津港を結ぶ運河です。
明治36年(1903)建造。
飫肥藩が飫肥杉の運搬を効率的に行うために作りました。

映画『男はつらいよ 寅次郎の青春』の中では、船で杉を運ぶ様子が再現されています。

堀川橋は、明治36年(1903)に作られたアーチ状の石橋です。
吾平津神社の参道としての役割も兼ねています。
映画の中では、よくこの辺りが出てきます。

 

油津赤レンガ館

堀川運河の近くに建つ煉瓦造2階建ての建物。
1922 (大正11)年、材木商の倉庫として建てられました。
登録有形文化財にも指定されています。

内部は中央にアーチ天井の通路があり、多目的スペースとして開放されているので、入ってみることができます。
大正時代のモダンな雰囲気が素敵。

 

この周辺には、古い建築物が複数残っており、散策するのが楽しいです。

杉村金物本店主屋

昭和7年(1932)建築。
登録有形文化財。
木造3階建、1階は店舗で、2・3階は住居。
外壁を銅板で覆った外観に特徴。

 

京屋酒造本店

NHKテレビ小説『わかば』で、叔父・浩太郎が経営する村上酒造の母屋。

 

満尾書店

昭和4年(1929)頃建築。
登録有形文化財。
外壁をモルタル塗人造石洗い出しとし,2階に縦長の窓及び柱形を等間隔に並べ,洋風意匠とした商店建築。

 

文化財として登録されている建築物は、まだまだあります。

 

油津吾平津神社(乙姫神社)

鳥居の前で、寅さんが財布を除き、残金の少なさに嘆くシーンがあります。

和銅2年(709)に創建したと伝えられます。
祭神は、カムヤマトイワレヒコ(神武天皇)の妃であったアヒラツヒメ。
神武東征には同行されずこの地に残り、ことの成功を祈り成就されたことから諸祈願成就の神として信仰を集めています。
別名、乙姫神社。

油津という地名は、アヒラツヒメ/吾平津姫に由来するとも言われています。

 

秋の例大祭は、11月14日に執り行われ、御神輿や獅子舞が町中を練り歩いて賑わうそうです。

油津みなとまつりは、花火大会を中心に7月に開催されます。

映画の中で、蝶子の弟・竜介(永瀬正敏)が、お祭りのステージで唄うシーンがあります。
どちらのお祭りだったのでしょう。

 

飫肥

私は見ていないのだけど、NHKテレビ小説『わかば』の舞台でもあります。

飫肥城址

飫肥は天正16年(1588)から明治4年(1871)の廃藩の時まで伊東家が治めました。

1978年に大手門が復元されましたが、外観資料はなく、形は考証によるものです。

この大手門のところで、寅さんと泉が偶然出会います。

 

飫肥城下町は、重要伝統的建造物群保存地区です。
城下町時代の道路や地割が良好に保存され、石垣、土塀、生垣で囲まれた武家屋敷跡が残っています。

訪問した時、めちゃくちゃ暑くて、中学生の遠足とぶち当たったこともあり、観光を切り上げてしまいました。
また、次回行った後に、追記したいと思います。

 

飫肥グルメ

おび天

江戸時代から数百年続く飫肥の名物。
日南海岸で水揚げされた新鮮な魚のすり身に手作りの豆腐と黒砂糖、味噌に秘伝のだしを合わせ油で揚げた独特の天ぷら。

 

厚焼き玉子

お正月やお祝い事に厚焼き玉子を食べることが多い郷土料理。
昔は殿様に献上していた贅沢品。

甘い。
プリンというよりは茶碗蒸しに近いかな。
スイーツなのかおかずなのか戸惑う。

 

松家 おきよせんべい

もち米と砂糖のみで作られた素朴なせんべい。

創業明治25年(1892年)の松家。
飛び込みで行って買えることもあるけど、2週間待ちと言われることも。
事前に予約しておいたほうがいいです。
買ったらすぐ食べて。
日保ちするけど、出来立ては格別。

飫肥せんべいという似たお菓子があるのでご注意を。

日南は郷土料理の宝庫

飫肥の飫肥天、厚焼き以外にも郷土料理があります。

魚うどん

戦時中、主食が不足していた頃、代用食として魚のすり身と片栗粉で工夫してうどんを作っていました。
姿を消していましたが、日南市漁協の女性部が復活。

ごんぐり

日南ではマグロの胃袋のことを「ごんぐり」といいます。
マグロ漁が盛んなこの地域ならではの郷土料理です。

 

むかでのり

日南地方でしか採れないトゲキリンサイという海草を煮固めて味噌漬けにしたもの。
トゲキリンサイがムカデのように見えるのが名前の由来。

 

ご当地グルメ「日南一本釣りカツオ炙り重」

日南は、カツオの一本釣りの漁獲高が日本一です。
1匹ずつ釣り上げる「長続きさせられる漁」として、地元漁師が守り続けてきました。
2021年、日本農業遺産に認定されました。

2010年に誕生した、日南のご当地グルメ「日南一本釣りカツオ炙り重」。

生でも、炙っても、お茶づけにしても楽しめます。

 

 

日南は「戸村のたれ」の聖地

宮崎で焼肉のタレといえば、『戸村のたれ』です。

昭和40年に開業した精肉店が、肉の漬けだれとして使用していたものを欲しいという客の要望で売り出したのが始まりです。
その精肉店、 戸村精肉本店があるのが日南市です。
日南市には、 戸村精肉本店が経営するスーパーや焼肉レストランがあります。

 

 

堀川レストラン とむら

宮崎県日南市園田3丁目1-11

 

鵜戸神宮

日南観光に外せません、鵜戸神宮。

岩窟内にある本殿は、豊玉姫が主祭神を産むための産屋を建てた場所といわれています。
参拝するには崖にそって作られた石段を降りる必要があり、神社としては珍しい「下り宮」となっています。

岩窟内、本殿裏にある乳房に似た2つの突起は、豊玉姫が綿津見国へ去る時、御子の育児のために左の乳房をくっつけたものと伝えられ、お乳岩と呼ばれています。
そこから滴り落ちる「お乳水」を母乳代わりにしたといいます。

現在も安産や育児を願う人々から信仰されています。

おちちあめ

お乳岩から滴り落ちる水で作ったあめ。

金城堂 運だめし

絶壁の下の亀のような形をした岩に、縄がかけられた窪みがあります。
この縄の中に運玉と呼ばれる石を投げ入れることができれば、願いが叶うとされています。

 

この運玉を象ったお菓子が、金城堂の「運だめし」です。

 

 

日南その他見所

坂元棚田

日南市酒谷甲

日本の棚田百選

長方形の田んぼが階段状に整然と並び近代的なイメージが特徴。

 

道の駅なんごう

日本唯一のジャカランダ群生林があり、5月の下旬頃から6月末頃まで花を咲かせます。

日南市南郷はマンゴーの産地で、人気のソフトクリームもちろんマンゴー。

 

油津駅

九州旅客鉄道(JR九州)日南線の駅。
2018年に駅舎を赤く塗り替え、愛称「カープ油津駅」となりました。

 

南郷駅

九州旅客鉄道(JR九州)日南線の駅。
2020年に駅舎を白と紺色で塗り替え、愛称「ライオンズ南郷駅」となりました。

実は黄色いポストより、ライオンズ仕様の青いポストのほうが珍しく、見る価値あるんじゃないかと思ってます。

 

 

カープもライオンズも、長年、日南でキャンプをやっています。